売却を前提としたサイトを作る

昨今、「サイトM&A」という言葉をよく耳にしますし、そのままずばり、サイトの査定や売買を行うサイトM&Aというサービスも存在します。

ただし一般的に考えられているサイトの査定・売却は、自分が不要になったサイトやビジネスを他社に販売するもの、とされています。つまり「閉鎖してしまうくらいなら売却する」というスタンスです。

ところが、世の中には最初から売却することを前提にサイトを構築し、なんと20万ドル(1,500万円前後)でサイトを売却した人がいるそうです。WEB戦略というブログで紹介されています(元の英語記事How to Create a Website and Sell it for $200,000はこちら)。

WEB戦略の方でポイントが整理されていますから読んでいただきたいのですが、いくつかあるポイントの内、「関連製品や商品から金銭が発生する」というのが非常に重要なようです。元の英語記事で確認してみると、20万ドルでサイトを売却するまでに、このサイトは毎月2千ドルの利益を上げていたようです。

最終的にはスポンサーの1社がサイトを買い取った、とありますから、アフィリエイトをしていたのか、いずれにしろ広告掲載で2千ドルの収入を上げていた、ということでしょう。

私自身、多くのコンテンツでサイト作りをしてきましたが、悩ましいのが「さて、どうやってこのサイトから金銭を生むか」という点です。つまり、「良いコンテンツがあるからサイトを作ろう」から入って、「どうやって収入を生み出せるか」をあまり意識せずにサイトを作ってきた、ということです。

無論、そこそこにコンテンツ豊富なサイトであれば、広告を掲載してサーバー代などの経費くらいは稼ぎだすことは難しくありません。しかし、それ以上の利益を生み出すサイトとなると、最初からコンテンツを吟味して取りかからない限り、後になって「利益を出す構造がない」ということになりかねません。