フェアトレードショップを持つ

「どうやったらお店をもてるか?」という質問で困ってしまうのは、質問されている人がどのような経験があるのかまったくわからないことです。多分、多くの場合は何の経験もない方からの質問だろうと思います。何らかのお店を運営した経験がある方であれば、もう少し明確な質問が来るし、それ以前に多分質問しては来ないでしょうから。

さてフェアトレードに限らずお店を持つことはそれほど容易ではありません。実店舗を持つためには、それこそ場所を選び、商品を仕入れて並べ、お客さんの相手をして、経理をして、税金を払ってと、もろもろの面倒なことが降りかかってきます。場合によっては人も雇わなくてはなりません。そして、それだけをやってなおかつ利益を出し続けなければお店は続きません。

「どうしても」という人にお勧めするのは「フェアトレード以外のお店をまず持つ」ということです。すべてフェアトレードの商品で固めるとなると、余程の立地条件か、余程の商品構成がない限り、まず利益を上げることすら困難ではないでしょうか。つまり、ある程度利益が出るようなお店を持って、そこからフェアトレードの商品を置く、ということです。

実は、私の知っているフェアトレードの実店舗の多くは苦戦しています。他の商品の売上げで生活しているケースも多々あります。

卸はいかが?

もしすでにフェアトレードの商品を輸入されており、それを売るお店を持ちたい、ということであれば、アンテナショップならともかく、実店舗を持つよりも卸から始めることをお勧めします。販売チャンネルがまったくない状態からお客さんを呼ぼうとしてもとても大変だからです。

ネットショップというオプション

あるいは不特定多数の人の目に触れるチャンスがあるネットショップが有効です。ただしいろいろ工夫やそれ相当のコストやはり必要ですが。それでも実店舗を持つよりはリスクは小さいと思います。