フェアトレードを始める

時々フェアトレードの経営に関して受ける質問で一番困るのが実は「フェアトレードを始めたいがどうすれば良いか」というものです。実際にはこれだけの情報では、誰にも何も答えることができるはずはありません。

今現在雑貨店など何かのお店を既に持っているのか、フェアトレード商品の仕入先を持っているので売り方を知りたいのか、フェアトレード商品の海外の生産者を知っているのか、そうした情報がなければ、一体具体的に何をしたいのかさっぱりわかりません。

多分このような漠然とした質問をする方は、現在何もない状態なのだろうと思いますが、何もない状態からフェアトレードを始めようというのは、かなり無理があります。商店(フェアトレードショップ)を持ちたいのか、フェアトレードの商品開発をしたいのか、フェアトレード商品の仕入れをしたいのか、地域住民へ商品開発や製造の指導をしたいのか、そうしたことを整理して考えて見ましょう。

フェアトレードの仕入れ

フェアトレード商品の仕入れをするためには生産している現地とのコンタクトがなくてはいけません。商品開発をするためには、もちろん商品デザインや素材、その他の知識が必要です。商店を持つには、経営方法や、経理の仕方を知っていることが必要になります。現地住民に指導するには技術やコミュニケーション能力が必要です。

自分が一体何をするかによって、必要な知識も、能力も、またコネも変わってきます。まず「フェアトレードをしたい」と思った時に、自分が関わることのできるのは何であるかを最初に考えてみましょう。